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【ウイルス】ウイルスの種類

ウイルスを種類分けする場合、持っている核酸の種類で分ける「DNAウイルスかRNAウイルスか」という分け方、エンベロープを持っているかいないかで分ける分け方、そして宿主となる生物の種類によって分ける分け方などがあります。

 

宿主の種類といっても、ヒトやウシなど「種」レベルの話ではなく、この世に生きている全ての生物を大きく分けるレベルのものです。

 

この世に生きている全ての生物は、真正細菌古細菌、真核生物の三つに大別されます。前二者が原核生物、つまりバクテリア。この三つの分類群を、「超界」といいます。

 

ウイルスは、これら三つの超界の生物を宿主とする「真性最近ウイルス」、「古細菌ウイルス」、「真核生物ウイルス」に分けられます。

このうち、真核生物ウイルスは、動物を宿主とするか、動物を宿主とするかによって、「動物ウイルス」と「植物ウイルス」に分けられます。

さらに動物ウイルスは、昆虫を宿主とするか脊椎動物を宿主とするかによって、「昆虫ウイルス」と「動物ウイルス」に分けられます。

 

現在のウイルスの分類体系は、その化学的性質であるところの「DNAウイルスかRNAウイルスか」を基本として分けられているので、本記事でもこれにしたがって紹介して行きます。

 

 「DNAウイルス」とはその名の通り、遺伝子の本体としてDNAを持っているウイルスです。

 ウイルスの進化学の観点からすると、RNAの方が昔からいて、DNAのほうが新しく進化したと考えられており、またサイズは比較的大きいものが多いようです。

 

一方、「RNAウイルス」とはその名の通り、遺伝子の本体としてRNAを持っているウイルスです。DNAウイルスが誕生する以前から地球上にいたと考えられていますが、その起源に関してはDNAやRNAの起源、生命の起源とも関連し、いまだに定説はありません。

 

また、RNAウイルスの中には、感染した宿主細胞の中で、自分の持っているRNAからDNAをわざわざ作り、これを宿主細胞の中に、無理やり押し込むという、とんでもないことをするものもいます。これを、「レトロウイルス」といいます。

 

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