野崎まどおすすめ小説4選
飛ぶ鳥を落とす勢いの作家である、野崎まどさんのおすすめの本を紹介していきます。
know
「知る」ことをテーマにしたSF作品です。
テーマにとても深く切り込んだ作品で、考えさせられます。
また、どの作品にも言えることですが、ストーリーが非常に良いです。
良すぎて逆に少し冗長な部分が無かったら良かったのに・・・と思わせるくらいには良いです。
ただ、主人公の性格が積極的になるべきところで消極的で、どうでも良いところで積極的なのが少し鼻につきます。
[映]アムリタ
- 作者: 野崎まど,森井しづき
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 252回
- この商品を含むブログ (107件) を見る
野崎まどの処女作です。
「芸大の映研を舞台に描かれる、異色の青春ミステリ」との触れ込みですが、ミステリーよりはややファンタジーやホラーの方が近い気がします。
「文体に引き込まれる」という表現がぴったりくる作品です。
ストーリーもとてもよく、何回読み返しても伏線の上手さに驚かされます。
2
「[映]アムリタ」、「舞面真面とお面の女」「死なない生徒殺人事件」「小説家の作り方」、「パーフェクトフレンド」から続く、野崎まどの「天才」シリーズの最終作です。
このシリーズでは「天才」について様々な考察がなされるのですが、そこに終止符を売ってくれる作品でもあります。
「自分が天才でないと天才は書けない」と言われますが、野崎まどが天才であることがよく分かる作品です。
舞面真面とお面の女
かなり初期(野崎まど2作目)の文体ですが、この記事を書いている筆者はこの頃の文体が一番好きです。
軽いノリの文体で書かれていて、テンポが非常に良いです。
また、野崎まど作品の中で一番文章が面白い作品でもあると思います。
軽いノリで書かれてはいますが、扱っているテーマはそれなりに重いもので、深く考えさせられます。
ーーーーー
さて、以上が野崎まど作品のおすすめ4選でした。
これからもどんどん面白くなっていく野崎まどワールドを、今のうちに楽しんでおきましょう!