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NLPの8つの前提NLPの基本となる8つの考え方

NLPには、あらゆる考え方の基本となる8つの前提があります。

これは「現在の状態」から「より望ましい状態」へプログラム修正するための基本的な指針であり、前提を理解することでNLPの考え方や哲学のようなものがわかります。

●「現実の体験の内容を変える」より、「現実を体験するプロセスを変化させる能力」のほうが、価値があることが多いのです

たとえば、雨が降っているとして、その「雨が降っている」という現実は変えることはできません。

しかし、それによって気分がすぐれないと嘆くのではなく、「今日は雨が降っているので、家の中のかたづけをしよう」というように、自分の考えや行動に柔軟性を持たせることができます。

このことで体験そのものから受け取る感覚も変わっていきます。

●コミュニケーションの意味は、受け取る反応にあります

コミュニケーションは一方通行では成り立ちません。

相手や自分が受け取った量や受け取った反応から新たなコミュニケーションは生まれ、発展していきます。

もし、受け取った反応が望ましいものでなければ、違う方法を試せばいいのです。

●周りの環境や自分たちの行動に対して、人間が識別できることはすべて五感(視覚・聴覚・身体感覚・嗅覚・味覚)を通して有効に表すことができます

私たちはすべての物事を五感を通して受け止め、五感を通して表現しています。

五感をそれぞれ補いながら、うまく使いこなすことが重要です。

●人が変化を起こすための必要なリソースは、すでにその人の中にあります

「こうなりたい」とか「こうしたい」と望み、行動を起こすときに必要な資質(リソース)は、すべてその人の中に最初から備わっています。

●地図は領土ではありません

私たちが、見たり聞いたり感じたりしている情報は、実際のものとは違い、その人の尺度によって偏って認識されています。

また、その尺度は人によってそれぞれ異なっています。

同じ体験をしても感じ方やその捉え方は、人それぞれであることを理解すれば、相手とよりよいコミュニケーションがとれ、共感しやすくなるのです。

●人の肯定的な価値は一定不変のものです。その一方でその人の内側と(もしくは)外側の反応が、価値があり適切かどうかが問われるのです

私たちはすべてが価値ある存在です。

その上で、「感覚」や「言動」がどうあるかが大切なのです。

●すべての行動には、それを起こさせる肯定的な意図があります。また、すべての行動にはその価値を活かせる状況があります

私たちの行動には、すべて何らかの肯定的な目的があります。

そして、どんな行動であっても、それが役に立つ状況が必ずあります。

●「フィードバック VS 失敗」与えられた仕事や状況に対して、それが望んだ結末であってもなくても、あらゆる結果と行動は成功なのです

脳は失敗を認識しません。

望ましい結果を得られないプログラムにおいて成功しているのです。

それを「失敗」と捉えるのではなく「フィードバック」することで、より望ましいプログラムへとつなげていくことができるのです。

なりたい自分をイメージしてゴールをはっきりさせる

〝ゴール〟を明確にイメージしておく

「ああなりたい」「こうありたい」という目標や成果を明確にしておくことはとても大切です。

明確というのは、言葉として発するだけではなく、感覚としてもイメージできる状態をいいます。

「痩せたい」というだけでなく、「春までに5キロ痩せてスリムになった私は、花柄のワンピースを着て素敵な男性とお花見デートを楽しむ」様子を五感すべてを使ってイメージするのです。

目標(ゴール)を設定するときに満たすべき条件

目標や成果を設定する際にポイントとなることがいくつかあります。

このポイントをクリアーした目標設定をすることが大切です。

●肯定的な表現であること

目標や成果は必ず肯定的な表現を使います。

「~をしないようにしたい」のように否定的な表現を使うのはNGです。

また、同じように感じるかもしれませんが、「疲れをとりたい」と「元気になりたい」では効果が違ってきます。

この場合は、後者を選択するようにします。

●ゴールを望んでいる人がコントロールしていること

目標や成果を成し遂げる主語は、「私が」である必要があります。

いつもイライラしている上司が、もっとおだやかになって欲しいなど、主語が自分以外の人やことがらでないようにします。

●望ましいゴールの状態が五感を使って明確に定められること(イメージ)

成果が手に入った状態を思い浮かべて、五感を総動員してイメージしてみます。

その場の情景(視覚)や聞こえる音(聴覚)、身体で感じていること(身体感覚)をイメージの中で体験します。

外部の環境(エコロジー)に適応するように設定されていること

その目標を目指すことは、家族や同僚、友人といった周りにいる人にも配慮されている内容であるかを確認します。

人以外の環境条件についても同様です。

また、目標が達成されたときの周りとの関わりについても、考えておきましょう。

自分自身の中に違和感がないことも必要です。

●現在の状態にあるポジティブな要素は維持されること(二次的利得)

すべての行動には「肯定的な意図」があるということは前にも述べましたが、現在の状態にも何かしらいいところがあります。

「禁煙したい」という目標を掲げる前に、タバコを吸うことの利点を考え、それを維持するようにします。

仮に、「タバコを吸うことでリラックスできる」のであれば、禁煙後にもリラックスできる手段を用意しておくことが大切です。

 

 

そしてゴールとは、「肯定的に表現されている」「本人が創り、維持されている」「すべてのラポールシステムが維持されている」「感覚経験をベースにしたテストができる」状態が最善であり、これをNLPでは「よくまとめられたゴール」と呼んでいます。

脳は「想像」と「現実」の区別をつけられない

脳は〝勘違い屋さん〟である

NLPは、人間の本能的な脳のシステムを利用して、さらにパワーアップした望ましい人生を送れるように活用できるスキルです。

そこで、はじめに「脳」のシステムについて知っておくと、NLPをより深く理解できるかもしれません。

まずは、脳は「勘違い屋さん」だということを覚えておいてください。

たとえば、あなたが理想の人と素敵なレストランで最高の食事をしているところを想像してみてください。

そして、2人で優しく見つめ合いながらスプーンですくったとろけるような味わいの、あの大好物を口に近づけて口の中に入れます。

その姿をイメージしていると、なぜかニンマリとしながら勝手に唾液が出てきませんか。

これこそ、脳の「勘違い」です。

実は、私たちの脳は「現実」と「想像」を区別することができません。

いま、頭に思い描いているものが「想像」であろうと「現実」であろうと、同じ神経回路を使って処理され、各器官に指令が出されるのです。

ごちそうを想像するだけで唾液が分泌されたり、好きな人のことを考えるだけで顔がニヤけてくるといった反応が引き起こされるのは、すべて脳の「勘違い」によるものなのです。

このように、ある体験を思い出したり、想像したりしているときも、脳にとっては現実に体験しているのと同じ作用が働いています。

何かをイメージするということは、脳にとって現実に体験していることと同じなのです。

〝未来の体感リハーサル〟で夢を叶える

脳の勘違いシステムを利用すると、「未来の体感リハーサル」を行うことができます。

何をするかといえば、なりたい未来をイメージするだけです。

これによって、脳の勘違いシステムが働いて、なりたい未来を現実のものとしてインプットすることができるのです。

たとえば、あなたが「いつか自分のカフェを経営したい」という目標を持っているとして、「どこにお店を構え、どんな看板で、自分はどのように働き、どのように感じているのか。

お店の雰囲気や働くスタッフの弾けるような笑顔、お客さんの喜びの声。

また自分はどのような気持ちでお客さんと接しているのか」などのイメージをどんどん広げてみましょう。

より具体的に、そして自由に想像の世界を膨らませていくことで、ワクワク感が身近なものとなり、さらに大きくなっていくことに気づきませんか?

これが肝心です。

これによって、いま、何をすればいいのかを「無意識」のうちに脳が明確化し、目標実現への行動を、当たり前のこととして行えるようになるのです。

瞬時に望ましい状態になれるスイッチをつくる ~アンカリング~

「アンカー」ってなに?

思い出深い音楽が突然流れてきたりすると、その曲に対する思い出のワンシーンを回想したり、そのときの感情がよみがえってくるようなことがあると思います。

ドラマの主題歌が流れた瞬間に、ドラマのラストシーンを思い出すといったようにです。

これは、「五感で受け取る何らかの特定の情報や、ある行動」により「ほかの特定の行動や記憶、あるいは感情や衝動」が引き起こされる条件反射のようなものです。

たとえば、信号が赤になれば止まったり、漢字の読みや意味を覚えるのもこれにあたりますし、タバコをくわえれば火を点けるといった行動もそうです。

NLPでは、このように「情報(刺激)」と「反応(感情)」を意識的に結びつけ、役立たせるための状態を作る作業を「アンカリング(アンカーをかける)」といいます。

このときの何かを引き起こすための外からの刺激を「トリガー(引き金)」、内部の反応をマーキングしたスイッチを「アンカー」、そしてその内部の反応を引き起こすことを「アンカーを発火する」と呼んでいます。

 

アンカリングで特定の感情を呼び起こす

ここでは、役に立つリソースのアンカーを活用するための「リソース・アンカー」を例にとって説明していきましょう。

「リソース・アンカー」のやり方については、『特定のリソースを呼び起こす~リソース・アンカー~』で詳しく紹介します。

ある特定の感情を呼び起こすものは、どんなものでも「アンカー」になります。

これによって、とてもうれしかったり、やる気があったときなど、リソースにあふれた状態をいつでも望んだときに呼び起こすことができます。

アンカーをかけるには、まず、いま一番必要だと感じられる感情と同じ感情に満ちていたときの過去の経験を思い出します。

うれしかったとき、一番やる気があったとき、がんばれたとき、などなんでもOKです。

そのときの状態や感情が最高潮に高ぶっていくにつれて、呼吸が深くなったり、頬がゆるんだり、笑顔になったり、身体にもなんらかの変化があることに気づくでしょう。

この状態(ステイト)にしっかり入ることを「インステイト」といいます。

この「インステイト」の状態でアンカーを作っていきます。

もし自分の中に必要な感情を伴う経験がなかった場合は、その状況をイメージの中で自由に作ってしまっても問題ありません。

人間の存在とは? 本来の自分を再発見して幸せな存在になる自由がすべてである

心理学ののスキルを詳しく紹介する前に、ここでリチャード・バンドラー博士の有名な言葉を紹介します。

「30年もの間、私の仕事というのは、セラピーでも、ビジネスでも教育についてのものでもなかった。それは、『人が自由になる』ということについてのものである。もし、あなた自身が自由であるならば、あなたはあらゆる瞬間を愛のために過ごすだろう。それが、私の哲学だ。自由がすべてであり、愛が残りのすべてである」

つまり、「人が自分らしく自由に生きるため」にあるのです。

 

心の鎧を外すために

仕事や家事、育児などに追われて、毎日何が楽しくて生活しているのだろうとふと考えてしまうことがあるかもしれません。

逆に、一日何もすることがなくボーっとして過ごすために、自分の存在価値を見失ってしまうこともあると思います。

さらに、自分の心は何を思い、何を感じているのかにさえ鈍感になってしまうことがあります。

 

一言で言ってしまえば、自分の心を知ることはとてもむずかしいことです。

 

なぜならば、自分の本当の心のまわりは、幾重にも重なってしまった何かで覆われてしまっているからです。

あるところに、とても明るく、みんなに愛されている少年がいました。

彼は算数が大好きだったので、いつも算数ばかりを勉強していました。

そのため、算数のテストではいつもいい点が取れます。

彼の両親もとても喜びました。

しかし、だんだん算数のテストでいい点を取るのが当たり前になると、両親もめったに褒めなくなってきます。

そして今度は「どうして国語はこんなにできないの? もっと国語を勉強しなさい!」と違う教科について彼を叱るようになってしまいました。

こうして、少年は大好きだった算数の勉強さえもだんだん面白くなくなり、ついに勉強することをやめてしまいました。

そして、いつもうつむいて歩くようになってしまいました。

こんなとき誰が何をどのようにしてあげればよかったのでしょう。

 

この少年を……。

 

この後は、どうかあなたが考えてあげてください。

 

人間は愛にあふれ、自由でいる存在

 

人は生まれたばかりのときには誰もが純粋で、疑うことや自分と誰かと比較する、何かをあきらめることはありません。

 

しかし、成長するにつれ、いろいろな制限を身につけてしまいます。

それは、国、教育、時代、親や家族など、私たちを取り囲む環境によってさまざまです。「~すべきだ」「~すべきではない」という言葉に、いったい私たちはどれだけしばられているのでしょう。

 

そのことで、どれほど可能性が縮められてしまっているのでしょう。

 

バンドラー博士が言うように、人は心の制限を外して自由になれば、あとは、人を思いやったり、暖かく迎え入れたりするしかなくなるのです。

 

私たちは皆、すばらしい可能性を持っています。その可能性の持ち主こそが、あなたなのです。

ミルトンモデルの表現方法① ~ペーシングパターン~

ペーシングするときに効果的な表現

「ミルトンモデル」による表現を上手に活用することで、聞き手にペーシングしやすくなります。

ここでは、ミルトンモデルによるペーシングのパターンを4種類紹介します。

●クライアントの体験にペーシング

→あなたはいまイスに座ってリラックスしていますね。(ゆったりイスに座っている人に対して)

→今日、天気のよい中、あなたはここまでおいでになりました。(天気のよい日に訪ねてきてくれた人に対して)

相手の現在ある状況や体験、もしくはいままでの体験などを活用して、相手にペーシングするときに利用すると効果的な表現方法です。

相手の体験に即して利用されるので、相手を必ず肯定することになり、相手は認められている感じを受けます。

●活用

→まだ、心の準備ができていないんです。

→それはすばらしい。あなたはこれからのことに対して準備をするために何をしようか考え始めているのですね。

聞き手の現在の状況を活用して、別の体験へと導く表現方法です。

●トゥルイズム(自明の理)

→雲の上はいつも晴れています。

→たいていの人は、「自然はすばらしい」と言います。

一般的で否定のしようがない事実を表現するので、あいては反論しようがなくすんなりペースを合わせることができるようになります。

●イエス・セット

→(東京に住んでいる人に)あなたは東京に住んでいて、少し歩くとコンビニがあり、利用する事もある駅の近くには、いくつかのレストランや食堂があって、またスーパーもありますね。

→いま、床に触れている足の感覚がわかりますね。静かに流れる音楽の音が聞こえますね。そして、ご自分の呼吸にも気づいていますね。だんだん、私の声がゆっくり小さくなっていくことに気がつきますか? そして、リラックスしていくのを感じていますね。

2番目の例は「催眠誘導」に使います。「クライアントの体験にペーシングする」場合とオーバーラップします。

このように相手が必ず「YES(はい)」の返事を返すような問いかけを重ね、徐々に別のところに導いていく表現方法を「イエス・セット」といいます。

私たちは小さな「YES」を続けることによって、「NO」と言いづらい状況になるという特徴を活かした会話の手法です。

セールスやマーケティングでもよく使われています。

うまくいく方向に焦点をあてた会話をする ~ミルトンモデル~

曖昧じいさんのミルトンモデル

解釈を相手にゆだねるような会話の方法を「ミルトンモデル」といいます。

ミルトンモデルは、「メタモデル」の反対の使い方をすることがよくあるといわれていますが、その目的は似ています。

 

zenkutai.hatenablog.com

 

これは「メタモデル」が、相手のビリーフ(信念)や世界観を質問によって明確にすることで、それが本当に正しいのかを気づかせるのに対し、「ミルトンモデル」では、普通の会話の中で、ものごとを直接的に指示せずに新しい一般化やビリーフを相手の中に作り上げていくのです。

そのため、ミルトンモデルは曖昧な言葉をつぶやくおじいさんのような表現を使うことが多いのです。

しかし、このおじいさんはただ者ではないので、相手により活用できるような役立つビリーフを持てるよう助けてくれるのです。

ミルトンモデルを利用した会話は、相手にペーシングしてリーディングしやすくしたり、意識を混乱させて、潜在意識やリソースを活用させることにつながります。

わかりやすく言えば、曖昧さゆえに相手は拡大解釈することができたり、相手の無意識に対して、肯定的な意図や行動を促すためのメッセージを埋め込むことができるのです。

これは、催眠療法の第一人者として知られる「ミルトン・エリクソン博士」の言葉づかいを分析し、体系化されたものです。

比喩表現で相手の心に働きかける

後ほど詳しく述べますが、「ミルトンモデル」には、「メタファー」と呼ばれる比喩表現も多く用いられます。

たとえば、「大きなこころ」を表現するのに、「海のように広く大きなこころ」と表現したほうが、相手は何となくイメージしやすくなり、潜在意識にも入りやすくなるのです。

また、何かものごとを直接的に表現すると相手の抵抗感が大きくなったように感じた経験があるかもしれません。

そんなとき、なんらかのたとえを使ってメッセージを表現することで、そのメッセージはすっと相手の心に入って、さらに理解されやすくなるのです。

この「比喩表現」は、相手の心地よい心理状態に導くための「催眠誘導」で利用すると、とても効果があります。

 

 

「削除」に関する〝逆メタモデル

「ミルトンモデル」にはさまざまな表現方法がありますが、始めにメタモデルでパターン化される12種類を逆にしたものがあります。

これを「逆メタモデル」と呼んでいます。

 

このうち、「削除」に関する「逆メタモデル」は全部で5パターンあります。

●単純削除

→私はあなたが何を求めているのかに、もう気づいています。

→あなたがやっていることはすばらしいことですね。

主要な名詞などを削除することで、聞き手が自分の体験に合わせてその空白部分を埋められる表現方法です。

相手の中に好奇心や、すでにそれをしているイメージが広がります。

 

●比較削除

→最高級のお料理を用意しています。

→いままでより何倍も楽しくなっていきます。

何と比べて最上なのかやどれくらい○○なのかについて触れないことで、さらにいいものがあるという気持ちにさせられます。

 

●指示詞の欠如

→これは、世界のセレブが注目しています。

→それはだんだん理解できるでしょう。

語られている名詞について具体的な内容を述べない表現方法です。

相手に省略されている内容をゆだねることができます。

 

●不特定動詞

→あなたはいつも、新しいことをしています。

→この経験を通して、あなたは変化を体験するでしょう。

具体的に何が起こったのかということを伝えない表現方法です。

具体的な内容は相手が勝手に解釈し、頭の中でそれを補います。

 

●名詞化

→贅沢で至福の時間を感じさせる芳醇なワインです。

未知との遭遇が、あなたの生き方をさらに重厚なものにしていきます。

名詞にすることで多くの情報を削除している表現方法です。

削除された空白部分は、相手が自分でイメージします。

「歪曲」に関する〝逆メタモデル

つぎに、「歪曲」に関する「逆メタモデル」を紹介します。

全部で4パターンあります。

 

●因果関係

→このマシンを使えば、筋肉がさらに強化されます。

→空を見上げれば、悩みなんて消えてなくなります。

Aという出来事で、ある別のBという出来事が起こることを示唆する表現方法です。

これはAという事実があれば、その後のBはなんでも起こすことができます。

 

●複合等価

→人に関心を持つということは、キャリブレーションをし始めているということです。→ここの会員であることは、一流の証明なのです。

ふたつのことがイコールであるかのように伝える表現方法です。

これは、Aという事実があればBにどんな意味でも持たせられます。

 

●マインド・リーディング

→なんだかおだやかな気持ちになり始めていますね。

→早くNLPを習得したいと思っていますね。

どのようにしてわかったのかや具体的な内容を伝えずに、まるで相手の心を読み取ったかのように表現する方法です。

相手をよくキャリブレーション(観察)することで巧みに使うことができます。

この効果として、この人は自分のことがよくわかっているんだと相手に思わせることができます。

 

●判断

→散歩をするのは楽しいことですね。

NLPを学ぶのはとても有意義ですね。

価値判断をする人が削除されている評価的な表現方法です。

誰かの意見ではなく、このことは事実だと思わせることができます。

 

 

 

 

「一般化」に関する〝逆メタモデル

 つぎに、「一般化」に関する「逆メタモデル」を紹介します。

全部で3パターンあります。

●全称限定詞

→呼吸するたびにリラックスしていきます。

→いつもおいしいお料理を用意してお待ちしております。

「いつも」「すべて」「あらゆる」といった言葉を利用して、内容を一般化する表現方法です。

相手にこれは当たり前のことなのだと思わせます。

 

●必然性/可能性の様相記号

→たまには飲み会に参加することも必要ですよね。

→あなたにはできます。

「~べき」「~しなければならない」などの必要性を表したり、「~できる」などの可能性を表現する方法です。

相手は自然に受け入れやすくなります。

 

●前提

→お風呂の前に食事にしますか。それとも、後にしますか。

→自分が感じたさまざまな思いに気づくことができますか。

すでにそうなることを前提にして表現する方法です。

相手を自然にリーディングすることができます。

相手は前提となっている内容を頭の中でイメージし、すでにそれをしているかのように感じます。

 

 

 

 

「前提」の7つのパターン

「一般化」に関する逆メタモデルで紹介している「前提」は、さらに7つのパターン分けができます。

●時の従属節

【例】~しながら/~以来/先に/~するとき/~する間

【解説】何かを現在あるいは、いままでずっとしている、などの前提があります。

 

●順序を表す言葉

【例】もうひとつの/最初の/次の/最後に/2番目に

【解説】何かの前や後にも、違う何かがあったことを示す。

 

●あるいは・それとも

【例】あるいは/それとも

【解説】いくつかの選択肢のうち、ひとつが選ばれる。

 

●意識の叙述語

【例】知っている/気づいている/理解する

【解説】文章の残りの部分が前提となっている。

 

●副詞と形容詞

【例】簡単に/深く/興味を持った

【解説】文章の中心(主節)となる部分を前提にしている。

 

●時の変化の動詞と副詞

【例】始める/終わる/やめる/続ける/続行する/すでに/まだ/いまだに/もう

【解説】現在・過去・未来のいずれかにあったことを前提にしている。

 

●注釈の形容詞と副詞

【例】幸運にも/運よく/必然的に/運のいいことに/面白いことに

【解説】この後にくる文章全体を前提にしている。

「前提」をくり返すと強力になる 前提を使うことで、意識の壁を通り抜けやすくなり、これらの前提となっている物事を、相手はもうすでに受け入れている状態になります。

前提はいくつも重ねれば重ねるほど、さらに強力なものになって効果的です。

 

 

 

 

たとえば、

 

「このことを学び続けるうちに、あなたの中で何かが変わってくることを感じ始め、さらに深く理解しながらあなたがどれくらい早く目標に至るのかを知ることに私は興味があります。運のいいことにあなたが前にもかんたんにリラックスしながら喜びの中でいろいろな気づきを経験したことにあなたが気づいていることは当たり前のことになってきています」

 

といった具合です。

 

このように、前提がくり返されるほど、聞いている相手は頭の中の整理が追いつかなくなり、意識のフィルターが働きにくくなるため、相手の無意識はメッセージをスムーズに受け入れられるようになるのです。